【2025夏リアル中学生】夢中になって読んだ本11選♪楽しく読めて読書感想文にもおすすめ!

児童書・小説

中学生、忙しいですよね。
我が家の中学生も学校に部活に勉強に…と暇な時間はいつあるの?と突っ込みたくなるほど忙しい。

そんな超多忙の中学生が忙しい中でも、実際に楽しく読んだ本をご紹介します。
寝る前や隙間時間でも読みやすい本や、夢中になってついつい一気読みしてしまう本など、忙しい子や読書が苦手な子でも読めるようなラインナップです。

読書感想文やPOP作りの宿題にもおすすめです。

この記事を書いた人
  • 元幼稚園教諭
  • 元小・中・高生の家庭教師
  • 小中学生二児の母
  • 子どものころから本が大好き
  • 子どもが「本」と仲良くなれる方法を発信中
  • 「楽しく学ぶ」をモットーに様々なツールを使って子どもと学習中

※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加しています。内容は個人の感想で構成しています

青い光が見えたから 高橋絵里香 講談社

内容紹介

小4でムーミンの故郷フィンランドに憧れ、高校生からの留学を目指すも、留学目前の中学校生活で自分を見失い挫折を経験する著者。
そこからなんとか抜け出して16歳で単身フィンランドへ。
言葉も習慣も何もかも分からないところからスタートし、たくさんの人に支えられながら高校生活を送った著者の4年間の記録です。

著者が小中学生時代の話から始まるため、想像しやすく読みやすいです。
多感な時期に持つ大人への違和感や反感を記してあるため、中学生も共感しながら読むことができるでしょう。
日本の教育制度から抜け出し、全く新しい世界へ飛び込んだ著者の奮闘ぶりはおとなが読んでも尊敬と憧れを感じます。
これから自分の進路を選択していく中学生にとって、視野が広がるきっかけとなりそうです。

赤と青のガウン 彬子女王 PHP文庫

内容紹介

天皇陛下のはとこにあたる彬子女王がオックスフォード大学に留学していた日々が綴られた留学記です。

皇族の方が普段どのような生活を送っているのかを垣間見られ、留学記という側面以外にも興味が持てる作品です。
日本のプリンセスがイギリスでこんな体験をしていたのかと驚くエピソードや、自分と変わらない一人の人間なんだなと思うエピソードもあって、終始興味深い読書時間になるでしょう。

海外での学生生活や仕事を志している子はもちろん、そうでない子も、自分で目標を持ち慣れない環境で試行錯誤しながら生活されている彬子女王の奮闘ぶりに自分のこれからを重ね合わせることでしょう。

「面白いし泣けるし最高!」との感想の我が子。
海外の大学生活から、「学ぶ」とはどういうことなのかを疑似体験できたようです。

最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常 二宮敦人 新潮文庫

内容紹介

東京上野にある東京藝大は、東大の3倍の入試倍率を誇ります。
そんな東京藝大の卒業生は行方不明者多数との噂が・・・。
奥様が東京藝大の学生という著者が、東京藝大に潜入し、天才たちのカオスな日常を取材したノンフィクション本。

あまりに一般のイメージとかけ離れた大学生活に目から鱗の連続です。
冒頭に登場する著者の妻の行動からすっかり心を掴まれて、先を読まずにはいられなくなります。
好きなことを追求しまくる芸術家の卵たちの日常に、驚くのと同時に、気力が湧いてくるような本です。
音楽が専門の「音校」と、美術が専門の「美校」の生活が描かれているので、中学校の美術部や吹奏楽部の子は、より実感を伴って楽しめるのではないでしょうか。

個人的には「美大」のぶっとんだエピソードが面白くて好きなのですが、吹奏楽部の我が子には「音校」のエピソードも刺激的だったよう。

ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー ブレイディみかこ 新潮文庫

内容紹介

イギリスに住む著者の長男が11歳で地元の中学校に入学してからの一年半が記されています。
人種も貧富の差も様々な地元の中学校で長男が目の当たりにした多様性。
葛藤を感じるたびに母子でともに悩み、考え乗り越えていく日々が綴られています。

学校生活や家庭での親子のやりとりが中心に記されているので、中学生にも読みやすく普段読書をしない子や、小説が苦手な子にもとても親しみやすいです。
日本でも多様性について学んだり実感したりする機会は増えましたが、まだまだ知らない世界がたくさんあるのだと実感させられるこの本。衝撃を受けることもたくさんあるでしょう。
自分と同年代の子がイギリスで感じていることや、イギリスの中学校のシステムなどと、
今の自分や自分を取り巻く環境を照らし合わせて感じることが多い一冊です。

もものかんづめ さくらももこ 集英社文庫

内容紹介

ちびまる子ちゃんの作者のさくらももこさんの書いた爆笑必須のエッセイ。
高校生の頃やOL時代の話、マンガやアニメでもおなじみの友蔵やヒロシの話など、著者が日常で体験した話が綴られています。

誰にでもある日常がこんなに笑えるなんて、やっぱりまるちゃんは「面白さの天才」だったんだな、と感じます。
物事の見方や捉え方が面白い。そして、それを文章に落とし込むのもスゴイ。
一話も短く、どれも簡単に読めるので普段読書をしない子にもおすすめです。

我が子はPOP作りの宿題の題材に選んで、優秀作品に選ばれました。
また、さくらさんの文章の影響を受けて、エッセイ調の文を書くのが得意に。

ひゃっか!全国高校生花いけバトル 今村翔吾 文響社/ハルキ文庫

あらすじ

「全国高校生花いけバトル」とは、即興で花を生ける5分間の勝負。
お花が大好きな高校生春乃は、二人一組での参加が条件のこの大会に出場するために相方探しに奔走します。
なかなか進まないパートナー探し。そんな時現れた転校生貴音。彼は大衆演劇の役者らしいが…。
高校生たちの花にかける純粋な想いが光る青春小説。

直木賞作家の今村翔吾さんが描いた青春小説。
爽やかで粋で心躍る青春小説で、終始ワクワクしながら読むことが出来ます。
登場人物たちも魅力的で、あっという間にこの世界に浸ることができるので、普段読書をしない子にもおすすめです。
中学生の娘が続編を待ち望むほどのお気に入りです。

単行本と文庫で出版社が異なり、装画も大きく変わりました。
単行本の装画は、アニメイラスト調で中学生も手に取りやすい雰囲気なのですが、文庫化により手に入らなくなりました。
古本で探すか、画像だけでも単行本のイラストを見せてあげると文庫本も手に取りやすいかなと思います。

単行本のイラストはこんな感じ。
中学生が手に取りやすい雰囲気です♪

ニューヨークの魔法使い シャンナ・スウェンドソン 創元推理文庫

あらすじ

テキサスからニューヨークへ出てきた主人公ケイティ。
噂に聞いてはいたけれど、ニューヨークには変な人がいっぱい。でも、誰も見向きもしない。
それがニューヨーク。
…と思っていたのだけれど。ある日ケイティのパソコンに仕事のオファーが届きます。
謎の差出人、はっきりしない仕事内容。ちょっと興味をそそられて面接に向かったケイティが知った衝撃の事実とは!?

ハリーポッターとブリジットジョーンズの日記が混ざったような、不思議でチャーミング、かつドキドキするお話です。
ニューヨークを舞台に魔法の世界が繰り広げられるお話で、そこに仕事や恋愛、友人関係が絡み、ドキドキワクワクが止まりません。
ハリーポッターの世界観が好きな子や、恋愛模様のドキドキを楽しみたい子、謎解き要素もたっぷりあるためミステリーが好きな子におすすめ!
ライトな文章なので、本を読みなれていない子も読みやすいですよ。

私自身も娘もドはまりした作品。あっという間にシリーズ読破。
シリーズは短編1冊を含めると全部で10作!
短編をのぞいて続きものの作品なので1作目から順番に読むのがおすすめです。
それほど刺激的な描写はありませんが、恋愛描写の理解力を考えると中学生以上がおすすめです。

モモ ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫

あらすじ

とある円形劇場の跡地にちいさな女の子がひとりで住み着くようになりました。
その子の名前は「モモ」。
モモは何にも持っていないけれど、みんなはモモに話を聞いてもらうとなぜだか良い気持ちになるのです。
そんなモモの生活に怪しい影が…。モモやみんなの「貧乏でも彩り豊かな生活」はいったいどうなってしまうのでしょうか?

「モモ」は児童書のおすすめには欠かせない物語ですが、おとなにもぜひ読んで欲しい物語です。
現代を生きるおとな(お父さん、お母さん)みんなが心に響くお話だと思います。
とはいえ、子どもたちには子どもたちの目線で存分に楽しんで欲しい!
モモの心強い相棒との逃亡シーンは心に残ること間違いなしです。

「表紙が地味で敬遠していたけど読んでよかった!」が我が子の感想です。
ちなみに表紙は作者であるエンデ自身が書いたものなんですよ。
読むと奥深いイラストであることが分かります。

オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 早川書房

あらすじ

トルコのイスタンブールからヨーロッパに向けて運行するオリエント急行には様々な国籍、身分の人たちが乗り込んでいます。このオリエント急行が雪で立ち往生を強いられた時、事件が起きます。
たまたま乗り込んでいた名探偵ポワロは犯人を突き止めるべく調査を開始。

乗客への聞き込みや状況調査でだんだんと明らかになっていく事実から、犯人は誰なのか探りながらの読書はとてもスリリングで楽しいです。
ミステリの面白さがこれでもか!というくらいに味わえる作品。ミステリが好きな子には、どこかでネタバレを受ける前にぜひ読んで欲しいお話です。

犯人の真相に、開いた口が数日間ふさがらないほどの衝撃が。
普段本を読まない子も、「本」の楽しさが存分に感じられるでしょう。

アクロイド殺し アガサ・クリスティー 早川書房

あらすじ

村の医師の元に深夜一本の電話が。村の名士アクロイド氏が殺されたという。
容疑者であるアクロイド氏の息子が行方をくらませ、事件は迷宮入りかと思われたが…。
村に越してきた変人が実は名探偵ポワロだったことが判明し、事件解決に向けて事態は動き出します。

発表された当時、ミステリ界に大きな衝撃を与えた名作です。
日本では三谷幸喜氏によって野村萬斎さんと大泉洋さん主演で映画化されています。
映画もとても良く作られて面白いのですが、まずは本を読んで欲しい!
ミステリの読書の醍醐味が十二分に味わえる作品です。
普段読書をしない子には、結末が気になりぐんぐん読み進められるミステリは非常におすすめ。中でもアガサクリスティー作品は凄惨すぎず、読みやすいのでおすすめです♪

我が子の大のお気に入りのミステリ。
この本のトリックの衝撃は半端ない!
この衝撃を味わったら次の読書せずにはいられない!そんな作品です。

まんがで読む枕草子 学研まんが日本の古典

内容紹介

清少納言の『枕草子』が漫画になっています。
枕草子を書くきっかけになった宮中での暮らしや、枕草子で書かれた内容が漫画で描かれています。
端的で分かりやすいコラムページも充実しており、古典の学習にも最適。

国語の学習で出会うと苦労することも多い古典。
そんな古典を身近なものに感じさせてくれるのがこの『学研まんが 日本の古典』シリーズ。
我が家では大人も中学生も小学生も楽しく読んでいます。
枕草子は、1000年前に書かれた清少納言によるエッセイですが、これを読むと今の我々の感覚でも共感できることだらけで親近感が湧きます。

中学生が「面白かった!」と大満足!
ついでに授業で枕草子を学んだ時に非常に役に立ったそうです♪

おわりに

時間のない中学生が実際に夢中になって読んだ本や、隙間時間に読んだ本を紹介しました。

読書感想文でも、POP作りでも楽しく読めなければ、その後の作業は苦痛ですし、時間もかかってしまいます。
ですから、自分が興味を持てそうな本を見つけることが出来たらいいですよね。
そんな方の参考になれば嬉しいです。

他にも【読書感想文】【POP作り】におすすめの本を紹介していますので、こちらも参考になさってください。読みたい本が見つかりますように♪

しゃうく

・元幼稚園教諭
・元小・中・高生の家庭教師
・小学生中学生二児の母
・自宅の絵本、児童書蔵書数1000冊以上
・自身も本が大好き

「本を読むって楽しい!」
「学ぶって楽しい!」

おとなも子どもも背伸びしすぎず、楽しく「絵本」「本」「学び」に向かえるように。

そんな思いで、自身が保育・教育・子育てに携わる中でよかったものを紹介しています。

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