
- 元幼稚園教諭
- 元小・中・高生の家庭教師
- 小中学生二児の母
- 子どものころから本が大好き
- 子どもが「本」と仲良くなれる方法を発信中
- 「楽しく学ぶ」をモットーに様々なツールを使って子どもと学習中
「子どもが興味を持ちそうな本、何かないかな?」とお探しの方へ。
女の子が主人公の物語を集めました。
物語が面白い上に、表紙のイラストもかわいいものをたくさん紹介しています。
アニメっぽすぎず、でもかわいい。
私自身が、当時小学生だった娘に選んだ本ばかりです。
ネタバレにならない範囲で実際の感想も添えていますので、参考になれば幸いです。
※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加しています。内容は個人の感想で構成しています。
- クレヨン王国の十二か月 福永令三 講談社青い鳥文庫
- ナルニア国物語 ライオンと魔女と洋服だんす C.S.ルイス
- シェーラ姫の冒険 村山早紀 童心社
- 霧のむこうのふしぎな町 柏葉幸子 講談社
- ティリー・ページズと魔法の図書館 アナ・ジェームズ 文響社
- 魔女の宅急便 角野栄子 角川文庫
- 怪盗クイーンはサーカスがお好き はやみねかおる 講談社青い鳥文庫
- ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
- 精霊の守り人 上橋菜穂子 新潮文庫
- 少年名探偵虹北恭助の冒険 はやみねかおる 星海社
- すきまのおともだちたち 江國香織 集英社文庫
- わたしの幸せな結婚 顎木あくみ 富士見L文庫
- ミセス・ハリス、パリへ行く ポール・ギャリコ 角川文庫
- あしながおじさん ジーン・ウェブスター
- 赤毛のアン モンゴメリ
- オズの魔法使い ライマン・フランク・ボーム
- モモ ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫
- おちくぼ姫 田辺聖子 角川文庫
- 戦国姫 千姫の物語 はかない恋と大阪城落城 藤咲あゆな 集英社みらい文庫
- おわりに
クレヨン王国の十二か月 福永令三 講談社青い鳥文庫
大みそかの夜、主人公ユカが目を覚ましぼんやりと明るい方を見ると…なんと12本のクレヨンたちが会議を開いていました。
どうやらクレヨン王国の王さまが、王妃の悪い癖が治らないうちは帰らない、といって行方をくらましたらしいのです。ついつい会議に口を挟んでしまったユカ。そこに王妃が現れて…。
王妃とユカは一緒に王さまを探す十二か月の旅に出ます。
普通の女の子がクレヨン王国という世界に入って行く瞬間がなんとも不思議で何度読んでもわくわくします。
十二か月を旅する王妃とユカの衣装がどんどん変わってくところはおしゃれが好きな子にはたまらなく楽しいですよ♪
ナルニア国物語 ライオンと魔女と洋服だんす C.S.ルイス
四人の兄妹が両親と離れ、田舎の風がわりな教授の家に預けられたところから物語が始まります。
家の中を探検してると、末っ子のルーシーが大きな洋服だんすを見つけます。
たんすに入ったルーシーが進んでいくと…なんとたんすの奥は悪い魔女が支配する魔法の国ナルニアに繋がっていました。
命がけの冒険をへて、四人は不思議なライオンアスランと共にナルニア国を救うため、魔女に戦いを挑みます。
有名な場面から始まるナルニア国物語第一作目のお話です。
タンスを抜けたら別の世界にいるなんて夢のよう。
子どもたちには、現実から突然目の前に不思議の世界が現れた瞬間の高揚感を存分に味わって欲しいですね。
色々な出版社から出ています。
個人的には岩波書店のカラー版が美しくて好きですが、娘はかわいいイラストに惹かれ、角川つばさ文庫で読みました。訳も新しく、解説も分かりやすくてお子さんにはおすすめです。
岩波書店のカラー版はこちら。

シリーズ全7巻あり、巻ごとに主人公が異なります。
個人的には、カッコ良いけれどキュートな女の子が登場する、
第5巻『しゃべる馬と逃げた少年』が一番好きです。
シェーラ姫の冒険 村山早紀 童心社
悪の魔法使いによって、すべてを石に変えられてしまったシェーラザード国。この魔法を解き祖国を救うために、怪力の姫君シェーラと魔法使いの少年ファリードが立ち上がります。元泥棒の少年ハイルと出会い仲間になり、伝説の魔法の杖を求めて七つの魔法の宝石を探す旅に出ることに。子どもたちは、王国を救うことが出来るのでしょうか。
そしてその冒険の先に得たものとは。
壮大なファンタジーで手に汗握る展開続きの物語です。
王国を救うという大きな使命を背負いながら、人間関係を主軸にしたストーリーで、心が動かされます。様々な性格や立場の登場人物がいて、誰かを好きになったり、共感したりしながら夢中で楽しめるでしょう。

「怪力の姫」という設定に、一気に興味を惹かれた我が子たち。
強くてかっこよくて、頼りになるお姫様の冒険物語、楽しいですよ♪
霧のむこうのふしぎな町 柏葉幸子 講談社
夏休みにお父さんのすすめで遠くまで旅に出た小学6年生のリナ。ところがお父さんが言っていた「霧の町」は誰に聞いても見つかりません。そんな時、風が吹いてきて…。リナの目に移った光景とは…!
不思議な町の生活で孤軍奮闘し、そこに生きる不思議な人たちとの交流で成長した、リナのひと夏の不思議な物語。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に影響を与えたと言われており、「耳をすませば」にも登場している物語です。
親元を離れて不思議な町に来て最初は戸惑いながらも、周りの人たちの優しさを受けて成長していくリナの姿に勇気をもらえます。
読んでいると霧の町の想像が広がり、ずっと夢の世界にいるような感覚になります。子どもが想像の世界でたくさん遊べる物語です。

我が家では寝る前に読み聞かせをしました。(当時小学校6年生と3年生)
普通の女の子が親元を離れて奮闘する姿に自分を重ねて、かなり入り込んで楽しんでいました。
ティリー・ページズと魔法の図書館 アナ・ジェームズ 文響社
ロンドンのページズ書店に祖父母と暮らす、本が大好きな女の子ティリーが主人公です。
ある日、ティリーの前に現れた女の子は…赤毛のアンのアン・シャーリー。アンに連れられて本の中に入り込んだティリー。
なぜ、自分は本の中に入れたのか?自分が赤ちゃんの頃に行方不明になったママと関係が!?
ファンタジーとミステリが融合されたようなお話で、夢がありとてもワクワクします。
名作に出てくる登場人物が次々に登場するのも、面白いポイントです。
主人公と一緒に本の世界を旅しながら、湧き上がってくる謎に対面するドキドキが味わえて楽しいお話です。結末には驚かされること間違いなしの物語で、すぐに続きを読みたくなるでしょう。

物語の中に児童書の名作がたくさん登場します。
巻末には、登場した名作紹介があり、次の読書に繋がるような仕掛けがあります。
我が子も、ここで興味を持った名作をアニメでも読書でも楽しみました。
魔女の宅急便 角野栄子 角川文庫
人間と魔女が結婚をして生まれた子どもが女の子の場合、魔女として生きていく決心がついたら13歳の年の満月の夜にひとり立ちをします。
ひとり立ちをすると、自分の家を離れて魔女がまだいない町や村を探し、たった一人で暮らし始めます。
この物語は魔女の女の子キキのひとり立ち前から、その後1年間の暮らしと成長を描いています。
ジブリアニメでもおなじみ『魔女の宅急便』の原作小説です。
映画のキキ、我慢強くて物わかりが良く、健気で、見ていてちょっぴり苦しくなる方はいませんか?
原作のキキは、もっと等身大の女の子で、愚痴をこぼしたり、八つ当たりをしちゃったり…。
もちろん、素直で一所懸命な女の子だけれど、ちょっとほっとする一面を見せてくれます。
恋愛や友情に対する葛藤も描かれていて共感しながら楽しむことが出来ますよ。
怪盗クイーンはサーカスがお好き はやみねかおる 講談社青い鳥文庫
飛行船で世界中を飛び回り、狙ったお宝を必ず手に入れる怪盗クイーン。
ところが、クイーンが狙っていた宝石が謎のサーカス団に横取りされる事態が発生します。
サーカス団の目的とは?クイーンは果たして宝石を奪い返すことが出来るのでしょうか。
女の子が主人公、に分類していいのかが怪しいですが…。(クイーンの性別は不明なので)
でも、圧倒的な美しさと華麗さとかっこよさで選出しました。
猫のノミ取りに夢中になっていたかと思えば、華麗に宝を盗む姿には憧れの気持ちがつのります。
クイーンの助手のジョーカーや、敵となる探偵卿など、シリーズが進むごとに魅力的な登場人物が次々と登場するのも楽しいポイントです。

我が子を読書の沼にずるずると引き込んだ作品。
怪盗クイーンが好きすぎて、お小遣いを使って作者のはやみねかおる先生のファンクラブにも入会しています♪ストーリーも登場人物も魅力溢れるシリーズです。
ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
病気の大魔法使いが病気の治療のため家をあけることになり、その留守番を頼まれた14歳の箱入り娘チャーメイン。
魔法の家を探索していると、危険な魔物に遭遇!
遠くの国からやってきたハウルやソフィ、カルシファーと知り合いになったチャーメインは、彼らと共に国に関わる謎を解くことに…。
主人公が14歳の少女とあって、子ども目線でとても読みやすいお話です。
本が大好きな女の子なので、本好きの子はさらに親しみを持てるでしょう。
アッと驚く真実が隠されていてミステリのようなドキドキ感も味わえます。
魔法の世界が大好きな子がワクワクする要素がたくさん詰まった楽しいお話です。
精霊の守り人 上橋菜穂子 新潮文庫
訳あって自らの父である王から命を狙われることになった新ヨゴ皇国の皇子チャグム。
30歳の女用心棒バルサは、彼の母である二ノ妃から彼を守るよう頼まれます。
チャグムが父から命を狙われる理由とは。
バルサは、王が放った刺客からチャグムを守り抜くことは出来るのでしょうか。
文化人類学者でもある作者が作り出した架空の世界のお話です。
架空の世界ながら、文化人類学の知見に裏打ちされた緻密な世界構造になっています。
百戦錬磨のバルサが背負った過去や、皇子が抱える事情など少しずつ事態が分かっていき、見える世界が広がっていくのが楽しいです。
ファンタジーの世界の話ですが、政治や人間関係など実際の世の中と照らし合わせ、物事を深く多面的に考える楽しさも味わえます。

上橋菜穂子さんのファンタジーは大人でもかなり夢中になります♪
勧善懲悪でなく、人間らしさがたくさん感じられる素晴らしい物語。
読む年齢によって感じる世界も違ってくると思います。
親子で楽しむのもおすすめです。
少年名探偵虹北恭助の冒険 はやみねかおる 星海社
ひとりでにふえてゆく駄菓子屋のおかし。深夜、アーケード街をさまよう透明人間の足跡。なんでも願いをきいてくれるお願いビルディング。虹北商店街で巻き起こる不思議な不思議な謎。
幼馴染の小学6年生コンビが地元の商店街の不可解な謎に立ち向かいます。
本格的な謎解きはもちろん、同級生男女のコンビの関係にも注目のお話です。
我が子は小6の時に読みはじめ、中学生になっても楽しんでいます。
主人公二人の関係の変化も楽しいポイントになっています。
ミステリー初心者のお子さんにもおすすめです。
すきまのおともだちたち 江國香織 集英社文庫
新聞社に勤める主人公が、仕事先でふとした瞬間、見慣れない景色の中にいることに気が付きます。
そこで出会った不思議な女の子。喋るお皿に喋る動物。
どこまで行っても元の世界に繋がりそうもない世界で、主人公と女の子の間に生まれた友情の物語です。
とにかくかわいくて優しくてあったかい物語です。
『不思議の国のアリス』をずっとずっと淡く優しくしたような世界感で常に不思議な感覚にとらわれます。空想好きの子どもが頭の中に思い描くようなファンタジーの世界で起きる出来事に、ワクワクしたり幸せな気持ちになったりする素敵な物語です。
わたしの幸せな結婚 顎木あくみ 富士見L文庫
主人公美世は幼い頃に母を亡くし、継母と義母妹に虐げられて育ちました。
十九になったある日、父に嫁入りを命じられます。相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。
これまで幾人もの婚約者が逃げ出したという悪評高い人物との結婚。
絶望の淵に立たされた美世が出会った清霞という人物とは一体?
現実世界によく似た環境ながら、ファンタジーの世界でのお話。国の政治と異能を持った者たちの攻防戦が描かれています。
異能が溢れる世界でのシンデレラストーリー。政治や攻防戦の中に純粋な恋愛物語が絡んでくるお話です。
文体も易しく、一冊が短めなので非常に読みやすいですよ。

我が家の娘は、小6で読みました。
恋愛パートは小6で問題なく楽しめる雰囲気です。
ミセス・ハリス、パリへ行く ポール・ギャリコ 角川文庫
1950年代のロンドン。ここに住むハリスおばさんはもうすぐ60歳になる通いの家政婦さん。
質素な生活を送っていた彼女ですが、ある日勤め先の衣装タンスの中に震えるほど美しいクリスチャンディオールのドレスを見つけ、夢中になります。
クリスチャンディオールのドレスに心を奪われたハリスおばさんは、憧れのドレスを手に入れるために必死でお金をためます。
果たしておばさんはドレスを手に入れることができるのでしょうか。
女の子が主人公、ではなく、還暦のマダムが主人公のお話ですが、美しいもの、かわいいものに心を奪われ、そのために頑張るマダムの姿の愛おしさは年齢は関係ないように思います。
前向きなハリスおばさんに巻き起こる様々な出来事に、勇気と希望が湧いてくるようなキラキラ輝く物語です。
あしながおじさん ジーン・ウェブスター
孤児院で育った主人公の少女ジュディ。そんな彼女の人生に幸運が舞い込みます。
名を名乗らない裕福な紳士が、彼女を大学に通わせてくれると言います。
奨学金を出す代わりの条件は一つ。
「毎月手紙を書いて送ること。」
ジュディはこの謎の紳士を「あしながおじさん」と呼んで手紙を書き続けます。
手紙で成り立った物語で、ジュディの豊かな感情とユーモアあふれる表現が楽しい♪
自分の感情や状況で、「あしながおじさん」の呼び方が変化したり、文章のテンションが浮き沈みしたりするのも面白いです。
ラストに向かっていくにつれて、あしながおじさんの正体を考察しワクワクが募っていく物語です。
大人も読める文庫版はこちら。(本を読みなれた子は6年生くらいから読めます)

このお話の続編である『続あしながおじさん』もおすすめ!
続編の方は、お仕事メインの話で中学生~おとなの女性がより楽しめると思います。私は続編、大好きです。
赤毛のアン モンゴメリ
孤児院で育った少女アンが主人公。
プリンスエドワード島のグリーンゲイブルズに住むマシュウとマリラの兄妹が手伝いの男児を求めて依頼を出したにも関わらず、手違いにより、やってきたのは女の子のアンでした。
美しい自然、腹心の友、不器用ながら愛情溢れる家族に囲まれて成長していく、感情も表現も豊かで賢い少女アンの物語です。
壮大なストーリーがあるわけでもなく、大きな謎があるわけでもない、それでも、これだけ世界中の人たちに愛されている物語、すごいですよね。
どんな時も、世界を自分の目で捉えて自分の心で感じるアンの姿に、自分自身も心が強く、優しくなれる感覚になります。
優秀だけれど、決して「良い子」ではないアンの等身大の毎日に心を奪われることでしょう。
世界を美しく見る目を持つ子どものうちに一度は読んで欲しい素敵な物語です。
大人も読める文庫版はこちら(本を読みなれた子は6年生くらいから読めます)
オズの魔法使い ライマン・フランク・ボーム
突然の竜巻で、家ごと飛ばされてしまったドロシーと犬のトト。着いたのは、偉大な魔法使いの住む、「オズ」の国でした。ドロシーは家に帰るという願いを叶えてもらうため、「オズ」に会いに行くことに。
同じく「オズ」に会いたい理由を持つ仲間たちと共に不思議な旅が始まります。
現実からいきなりファンタジーの世界に落とされる感覚にワクワクする子も多いと思います。
子どもの頃に感じた、オズの国に降り立った時の「怖いながらもついついワクワクしちゃう」感覚は私のその後の海外児童文学・ファンタジー好きの根本にあるように思います。
ドロシーたちの旅を通して自分以外の人に想いを寄せることの大切さにも気が付く素敵なお話です。
原作には、映画にはない設定や場面もあり、より深くオズの世界を感じることができますよ。
大人も読める文庫版はこちら。(本を読みなれた子は6年生くらいから読めます)
モモ ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫
とある円形劇場の跡地にちいさな女の子がひとりで住み着くようになりました。
その子の名前は「モモ」。
モモは何にも持っていないけれど、みんなはモモに話を聞いてもらうとなぜだか良い気持ちになるのです。
そんなモモの生活に怪しい影が…。モモやみんなの、「貧乏でも彩り豊かな生活」はいったいどうなってしまうのでしょうか?
「モモ」は児童書のおすすめには欠かせない物語ですが、おとなにもぜひ読んで欲しい物語です。
現代を生きるおとな(お父さん、お母さん)みんなが心に響くお話だと思います。
とはいえ、子どもたちには子どもたちの目線で存分に楽しんで欲しい!
モモの心強い相棒との逃亡シーンは心に残ること間違いなしです。
おちくぼ姫 田辺聖子 角川文庫
高貴な生まれにもかかわらず、継母にいじわるばかりされている貴族のお姫さま。
落ちくぼんだ部屋に暮らすことから皆に「おちくぼ」と呼ばれていました。
ある日のこと、都で評判の貴公子がおちくぼの事を耳にし、求婚をします。
さまざまな問題が立ちはだかる二人の恋の行方は?
シンデレラともよく似たこの物語、実は千年前の平安時代に書かれたお話なんです。
作家の田辺聖子さんにより、現代でも楽しめるように味付けをして書かれています。
継母に虐げられて暮らす美しい娘が、王子様に見初められて幸せになるシンデレラストーリが千年前の日本でも楽しまれていたことに驚きと嬉しさが溢れます。
テンポよく進むストーリーはとても読みやすく爽快感があり、平安時代の風習にも触れられて楽しいですよ。

我が子は小6の時に読みました。
恋愛の話ですが、問題なく楽しんでいました♪
戦国姫 千姫の物語 はかない恋と大阪城落城 藤咲あゆな 集英社みらい文庫
家康の孫娘であり、秀吉の子秀頼の妻であった千姫の物語。
千姫の誕生から結婚、最初の夫である秀頼との別れ、二度目の結婚と別離、そして徳川の最長老として将軍家を見守っていく姿が描かれています。
大きく時代が変わる時、運命の荒波にもまれながら、懸命に生きた千姫の物語です
この戦国姫シリーズは、数々の子ども向け歴史本の中でも数少ない、戦国時代のお姫様を主人公にした子ども向け小説で、通説に基づいて物語が構成されています。
教科書はじめ、主だった歴史本でも登場することが少ない戦国時代のお姫様。
誰かの妻であったり、母であったりと、おまけのような存在で描かれることも少なくありませんね。
ですが、実際はこの姫たちの存在で政治が動いていたと言っても過言ではないほど、当時の女性の存在は大事だったそう。
国の安定のために政略結婚をすることが当たり前だった時代に、自分の持つ運命や使命に従い強く生きた姫たちの生き様が描かれた物語シリーズです。

物語として読むので、歴史の流れがすっと入ってきますよ♪
歴史好きな子にはもちろん、歴史に興味のない子でも、物語として楽しめるのでおすすめです。
おわりに

女の子が主人公の物語の中でも、かわいい表紙の物を中心にご紹介しました。
本筋は物語の中身なのですが、表紙のイラストによって読みたい気持ちが左右されるのは良くあることですよね。
最近では、昔から子どもたちに支持されている名作を「新装版」として訳を新しくし、読みやすくしたり、イラストの雰囲気を現代風に寄せて出版されているものがたくさんあります。
お子さんの「読んでみたい!」物語が見つかりますように。
高学年の子におすすめの本を紹介しています。
男の子が主人公のものや冒険、ファンタジーなどジャンルも様々です。
