生き物が好きな子、実験が好きな子、宇宙が好きな子…親がすすめなくても興味を持つ子がいる一方で、「理科」系の分野に興味を持たない子もいますよね。
生物には興味があるけれど、化学には興味がない、というお子さんもいるかもしれません。
この記事では、「理科」が好きな子は知識を増やしてもっと好きに、
あまり興味のない子は、「ちょっとおもしろいかも?」と思えるような楽しい本を紹介します。

夏休みの自由研究や自学ノート(調べ学習)に使える本もたくさん紹介します。
- 科学のおすすめ本
- 生き物・自然のおすすめ本
- ざんねんないきもの事典 監修今泉忠明 高橋書店
- ゆるゆる図鑑シリーズ Gakken
- すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。 監修船山信次 中央公論新社
- 日本のスゴイいきもの図鑑 海、山、川、街etc.で懸命に生きる固有種の話 加藤英明 大和出版
- 聞かせて!ペンギン先パイ 監修上田一生 Gakken
- すごくてヤバい恐竜図鑑 監修平山廉 KANZEN
- せいめいのれきし改訂版 バージニア・リー・バートン 作 岩波書店
- 10歳から学ぶ 植物の生きる知恵 最強無敵の雑草たち 稲垣栄洋 小島よしお 家の光協会
- 世界でいちばん素敵な雲の教室 荒木健太郎 三才ブックス
- 世界でいちばん素敵な夜空の教室 監修多摩六都科学館天文チーム 三才ブックス
- 世界でいちばん素敵な宇宙の教室 監修多摩六都科学館天文チーム 三才ブックス
- The Shark サメたちの海へ 鍵井靖章 誠文堂新光社
- 海中散歩 鍵井靖章 パイインターナショナル
- おわりに
科学のおすすめ本

知れば知るほど好きになる 科学のひみつ 監修本田隆行 高橋書店
「科学」に関するちょっと意外で不思議なお話が87収録されています。
その他にも「伝説の科学者紹介」や、「ホントにできる実験漫画」のページがあり、知ると誰かに話したくなるお話ばかりです。
おとなでも、「へー!」と連発してしまう意外性と面白さです。
一つのお話がコンパクトで、テンポよく読めるため普段本を読まない子でもストレスなく読めるでしょう。
身近なテーマばかりなので、実感を伴って知識を得ることが出来ます。

「お札は磁石にくっつく」なんてすぐに試したくなるものから、「携帯電話から聞こえる声は別人」という驚愕の事実まで。
我が子はこの本を読んでかなりの物知り博士になりました。
この本で得た知識が生きる場面がたくさんあり、知識獲得だけに終わらない内容なのも嬉しいです。

この「ひみつ」シリーズは科学の他に「ことば」「算数」「世の中」があります。親子でも楽しめるおすすめのシリーズです。
ジュニア空想科学読本 柳田理科雄 角川つばさ文庫
「タケコプターが本当にあったら、空を飛べるか?」
「マインクラフトの世界の金やダイヤモンドの剣や防具は本当に役に立つのか?」
「スーパーマリオのコインってでかすぎない?」
アニメや漫画の世界に詰め込まれている「空想の科学」。
これを真面目に科学の知識を持って検証するこのシリーズ。
アニメや漫画のストーリーを楽しむだけでなく、「その必殺技、本当に打てる?」「こんな世界実現可能?」と、自分の頭で考えて能動的に関わるきっかけになります。
説明の中で登場する科学や物理の世界に触れることで思考の幅も広がるでしょう。
いたって真面目に検証されていますが、だからこそ面白い!
親子で爆笑すること間違いなしです。

新しいアニメや漫画の検証が掲載されたお話が次々と刊行されています。
お子さんの好きなアニメや漫画が掲載されている巻を探すのがおすすめです。
一冊にだいたい30前後の検証が掲載されています。
「ポケモン」に特化した巻もあり、ポケモン好きの子におすすめですよ。
科学漫画サバイバルシリーズ 朝日新聞出版
「サバイバル」がテーマで、主人公の子どもたちが困難に直面しながらも、科学の知識で乗り越えていく物語仕立てのシリーズです。
ハラハラしながら漫画を読んでいく中で自然と科学やサバイバルの知識がつきます。
テーマが多岐に渡り、しっかりと科学の説明がなされています。解説ページでは、もっと知りたいと思った子が深堀りするきっかけにもなります。
科学が好きな子はもちろん、そうではない子も普通に漫画を楽しむ感覚で手に取れるシリーズです。
たくさんのジャンルの中から、自分が興味を持てるものを選べるのも嬉しいポイント。
こんなジャンルがあります。
- 生物
- 自然
- 技術
- 災害
- 環境問題
- 人体
- 古代生物
- 宇宙
- ロボット
- 遺跡

「科学の本」といっても、内容はそれほど難しくはありません。
低学年のお子さんのおすすめは「自然」「人体」「生物」など、日常の生活でイメージしやすいジャンルを選ぶこと。
理解の度合いに応じて「技術」や「ロボット」などのテーマに挑戦していくと良いでしょう。
実験対決シリーズ 朝日新聞出版
科学大好き小学生が、学校ごとにチームを結成して、科学実験の大会に参加します。
次々に現れるライバル校を相手に、科学の問題に挑戦して勝ちぬいていくストーリーの、手に汗にぎる実験バトル漫画です。
一巻ごとにテーマが決まっており、そのテーマに関わる実験が行われます。
漫画内で行われた実験の解説ページもあり、さらに理解を深めることができます。
対決の行方が気になり読み進めていく中で自然と科学の知識がついているという嬉しいシリーズです。

「サバイバルシリーズ」よりも対象年齢が高い印象です。
漫画内の描写も細かく、化学反応や元素の名前など専門的な用語も多く使われているので、漫画とはいえ低学年の子難しいにはかもしれません。高学年くらいから理解して楽しめそうです。
発明対決シリーズ 朝日新聞出版
科学の名門小学校の発明クラブが舞台。
校内でのアイデア対決から、強豪校が集う全国大会へと勝ち進むたびに、舞台はどんどん広がっていきます。毎日の暮らしに役立つ発明品を通じて、科学の知識を学べる発明マンガ。創意工夫する力も身に付きます。
ハラハラするストーリー展開を追いながら、発明は身近なもので簡単に始められるということや発明には知識も必要であることも分かるシリーズになっています。
主人公たちが試行錯誤しながら発明していく様子に、ワクワクします。

「実験対決」よりは易しく中学年のお子さんも楽しめるでしょう。
家でもできる実験紹介や、ストーリーの中で登場した発明品の解説ページもあり、「自分でもやってみたい」という気持ちが満たされるようになっています。
世界でいちばん素敵な元素の教室 監修栗山恭直/東京エレクトロン 三才ブックス
これまでに見つかっている118の元素が、美しい風景や鉱石の写真とともに紹介されています。
- 「宇宙にいちばん多い元素は?」
- 「ヘリウムを吸うと、なんで高い声が出るの?」
- 「マグネットとマグネシウムは、関係あるの?」
- 「英語ではSilverなのに、なんで元素記号はAgなの?」
元素に関する素朴なQ&Aが子どもにも理解ができるように書かれています。
118の元素の用途や名前の由来などが一つずつ写真を添えて解説されています。文章も易しく簡潔にまとめられており、気軽に手に取って読むことが出来ます。
元素のことをまったく知らない子どもでも楽しく読めておすすめです。
人体や身の回りのものなどを例に出して元素を紹介しているため、この本で得た知識が日々の生活にいきるのを感じますよ。

我が家では、小5の子どもとこの本を使って「元素クイズ」をして楽しんでいます。
それぞれの元素の特徴が端的にまとめられているため、頭に入りやすいのが嬉しいです。
タンキュークエスト 原子・分子まるわかりまんが コーヘー/すけまる 小学館
元素や分子が「アトモン」とよばれるキャラクターになって、大暴れ。
合体して色々なアトモンに変身するのが得意な「炭素」や、すごーく軽いアトモンで、誰とも合体できない孤独な存在「ヘリウム」など、それぞれの元素の特徴を捉えたアトモンが漫画の中におもしろおかしく登場します。
話の中に出てくる楽しいクイズを解き、楽しく漫画を読みながら自然と知識がついているという嬉しい一冊です。
授業で初めて出会うとちょっと構えてしまう科学物質を身近に感じることができ、「科学」への敷居を低くしてくれる楽しい漫画です。

低学年の子でも分かるような内容です。学習と構えてしまう前に楽しく知識を得るきっかけになります。
我が子も「アトモン」で化学式や化学反応を覚え、118の元素に興味を持つきっかけになりました。
生き物・自然のおすすめ本

ざんねんないきもの事典 監修今泉忠明 高橋書店
このシリーズでは、子どもたちに生き物に少しでも興味と愛情を持ってもらえるようにと、あえて「ざんねん」という言葉を使い、これまでの本ではあまり語られてこなかった生き物の「意外な一面」を紹介しています。
「リスはほお袋で食べものがくさって病気になる」
「フェネックは耳が大きすぎて巣穴にひっかかる」
なんて、人間の目から見てちょっと「ざんねん」に見えることを、生き物の生態や進化を考えながら解説しています。
決して人間が優位に立って「ざんねん」と表現されているわけではなく、人間の目からみてちょっと「変わった」一面も、生きていくために必要なことだったり、これから必要になる進化の過程だったりすることが書かれています。
人間にも「ざんねん」な面があることも書かれているのも面白いですよ。

最初は「ざんねんないきもの」という本を作ることに抵抗があったという監修の今泉先生。人類が特別で、生き物が「ざんねん」な訳ではないという先生の気持ちがしっかり反映された内容になっています。
これをきっかけに人類を含めた生き物や、その進化に興味を持って欲しいという想いが形になっていると思います。
ゆるゆる図鑑シリーズ Gakken
生物が好きな子にとてもおすすめのこのシリーズ。
生物の生態や取り巻く環境をゆるっとした4コママンガで紹介しています。
マンガで視覚的に情報が入りやすいのも嬉しいポイント。
もちろん、監修はその分野の専門家ばかり。生物の基本データもしっかりと記載されています。
フリガナ付きなので、小学校低学年の子でも自分で見て楽しむことが出来ます。
コラムページも充実しており、生物を取り巻く自然環境や人との関わりを知ることが出来ます。
小さい子や字が苦手な子は4コママンガを見るだけでも充分楽しめる内容です。
マンガがゆるっとしたかわいいイラストなので、生物の図鑑はちょっと苦手…というママや女の子でも抵抗なく昆虫をはじめとした生物の世界に触れられるのも嬉しいですね。
次々と新刊が刊行されており、2025年2月現在以下14巻が刊行されています。
- 深海生物
- 危険生物
- 恐竜
- 外来生物
- サメ
- アマゾン
- クラゲ・プランクトン
- 絶滅生物
- 怪鳥
- 昆虫
- 珍獣
- 両生類・爬虫類
- 怪魚
- 猛獣

我が子の大好きなシリーズ。
生物の知識はここから仕入れているといっても過言ではないです。
情報が新しいので、近年分かったこともふんだんに盛り込まれていて楽しいです。
すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。 監修船山信次 中央公論新社
以下のような毒を使って生きる動物や植物が、ポップなイラスト&マンガとわかりやすい文章で書かれており、楽しく学べるようになっています。
- 陸地、水辺にひそむ毒あり生きもの
- 海、磯にひそむ毒あり生きもの
- 身近なところに生える毒あり植物
- おいしい植物とそっくり毒あり植物
動物や植物の生態を詳しく解説しているのはもちろん、夏のレジャーで山岳や川辺、海辺などを訪れる際、安全に楽しむための豆知識も充実。いざという時の対処法も収録されています。
監修は薬科大学客員教授の船山信次先生。子どもにもわかりやすく丁寧な解説で、親子で安心して楽しめます。全ての文字はルビ付きで、子どもだけでも読むことができます。

毒の生きものが好きな我が子は、散歩をしたり公園に行ったりした時に、この本で得た知識を存分に生かしています。
ただ「毒のある生き物や植物が怖い」ではなく、その毒は何のためにあるのかを知ることで正しく怖がることができるようになりました。
日本のスゴイいきもの図鑑 海、山、川、街etc.で懸命に生きる固有種の話 加藤英明 大和出版
テレビでも大人気の加藤英明先生が、日本に住む固有種たちを紹介しています。
たくさんの偶然と奇跡が重なって今も日本で生き続ける固有種のプロフィールと一生懸命生きるエピソードがかわいいイラストとともに書かれています。
「固有種とは何か?」「外来種は悪者なのか?」を丁寧に解説しているページもあり、生き物との付き合い方を示してくれています。
テレビ番組などで聞く「固有種」「外来生物」をもう一歩深堀りして理解するのにピッタリです。
聞かせて!ペンギン先パイ 監修上田一生 Gakken
様々な生物の生態を一冊にまとめて解説している本が多い中、これはペンギンに特化した本です。
一口にペンギンといっても、その種類は18種類。
イメージ通り氷の国で暮らすペンギンもいれば、氷のないあたたかいことろで暮らすペンギンもいますよね。
ペンギンの基本情報から、全18種類のペンギンたちの生態や、ちょっとマニアックな情報まで、ペンギンに関する知識が満載の一冊です。

一冊まるまるペンギン!
ペンギン好きのお子さんにはおすすめの本です。
水族館に行くのがより楽しくなりそうです。
すごくてヤバい恐竜図鑑 監修平山廉 KANZEN
みんなが大好きな恐竜の「すごさ」と「ヤバさ」が満載の一冊です。
恐竜の知識を得られる「ここがすごい! 」ページと、恐竜の雑学や新説を知れる「ここがヤバい! 」ページで、大人気の恐竜情報をおもしろ楽しく解説。
40種類の恐竜と5種類の恐竜以外のは虫類が登場しています。
知ったらすぐに誰かに話したくなる知識が満載です。
せいめいのれきし改訂版 バージニア・リー・バートン 作 岩波書店
名作絵本『ちいさいおうち』の作者、バージニア・リー・バートン作の地球の歴史絵本。
宇宙に地球が生まれて生命が誕生し今に至るまでの歴史が、生命の進化を軸に細かなイラストと分かりやすい言葉の説明で描かれています。
宇宙や地球の成り立ちが好きな子や古代の生物が好きな子、恐竜が好きな子には特におすすめです。
時間軸に沿って進化を追っているため、自分が好きな生き物が生きていた時代がどんな時代だったのかが流れの中で分かってより理解が深まります。
全編、作者のあたたかで緻密なイラストで表現されているので、図鑑で実際の写真やCGを見るのに馴染みがない子でも、絵本を読むように触れることが出来ます。

我が家では子どもたちの気に入った部分を何度も読み聞かせをして楽しみました。
図鑑を好んで眺める子たちではなかったので、このような物語ベースの地球の歴史本は我が家にはピッタリでした。
10歳から学ぶ 植物の生きる知恵 最強無敵の雑草たち 稲垣栄洋 小島よしお 家の光協会
芸人の小島よしおさんと雑草生態学が専門の著者・稲垣栄洋さんが、雑草のおもしろい生態を紹介しています。
子どもたちにとって一番なじみのある植物と言っても過言ではない「雑草」たち。
他の植物と競争することを避け、自分の強みを発揮できる場所を見つけて生き残ってきた、
そんな地味で戦略的な雑草の生き方を、小島よしおさんと雑草ハカセの稲垣先生がマンガを交えておもしろおかしく解説しています。
雑草を通して、子どもたちに自分の強みを伸ばして生きることの大切さ伝えてくれています。

秋の花粉に悩まされていた我が家で、花粉症の原因だと思っていた「セイタカアワダチソウ」が、その犯人ではないことがこの本に書いてあって購入しました。
これまで「セイタカアワダチソウ」を疑って申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。「雑草」一つ一つを知ることって面白い!と感じた本です。視野が広がりました。
世界でいちばん素敵な雲の教室 荒木健太郎 三才ブックス
雲の仕組みから美しい空との出会い方、雲で天気を予想する方法なども含めて、雲と空に関するさまざまな知識を紹介しています。
目次の項目ごとにQRコードでアクセスできる解説動画があり、文字だけではなく音声でも楽しむことができます。
34もの空に関する疑問に答える形で構成されており、子どもの頃に誰もが持ったことのあるような馴染みのある疑問ばかりです。
例えば
- 「雲はどうして白いの?」
- 「空はどうして青いの?」
- 「蜃気楼はどうして起こるの?」
- 「雪の結晶って何種類あるの?」
- 「竜巻って何?」
専門家ではない大人には答えられないようなことがたくさん。
しっかりとした科学の知識に基づいて子どもにも分かるように丁寧に説明されています。

我が家で良く見るのは、「雲は何種類あるの?」の項目の「雲分類フローチャート」。
見上げた雲が何という名前の雲なのか、どんな特徴があるのかが分かって楽しいですよ。
世界でいちばん素敵な夜空の教室 監修多摩六都科学館天文チーム 三才ブックス
天の川やオーロラの不思議から月や星座のひみつまで。
美しい夜空の写真と共に、誰もが夜空を見上げて感じるような疑問に丁寧に答えてくれています。
33ほどの疑問が登場します。
例えば
- 「オーロラはなんで光って見えるの?」
- 「そもそも「星」ってなんのこと?」
- 「星はなんでキラキラしているの?」
- 「月はどうやってできたの?」
- 「夏の星空の見どころは?」
科学の知識に基づいて子どもにも分かるように丁寧に説明されています。
端的で非常に分かりやすいです。

子どもに質問されたときにこの本を一緒に読むのがおすすめです。
子ども向けに作られている本ではないためフリガナありませんが、内容は子どもたちに届けたいものばかりです。
世界でいちばん素敵な宇宙の教室 監修多摩六都科学館天文チーム 三才ブックス
美しい写真とともに、宇宙の不思議や今現在分かっていることを分かりやすく解説してくれています。
35ほどの様々な疑問に答える形で構成されており、子どもから大人まで不思議に感じるようなテーマが盛りだくさんです。
例えば
- 「星や銀河はどうして生まれたの?」
- 「ブラックホールってなに?」
- 「宇宙飛行士って、宇宙で何をするの?」
- 「地球以外にも、生命って存在するの?」
子ども向けに作られた本ではないため、フリガナがふられていないので小さな子は大人が読んであげることをおすすめしますが、内容は子どものための図鑑と同じような雰囲気です。

図鑑よりもっとカジュアルな雰囲気なので、宇宙に興味はあるけれど、図鑑は仰々しくて苦手…というお子さんにもおすすめですよ。
The Shark サメたちの海へ 鍵井靖章 誠文堂新光社
水中写真家の鍵井靖章さんによる、サメだけの写真集です。
鍵井さんは、自然のリズムに寄り添い、生き物に出来るだけストレスを与えない撮影スタイルを信条とされており、掲載されている写真も自分がサメの仲間になったかのような自然な写真ばかり。
「怖い」という印象の強いホホジロザメやオオメジロザメも、獲物を捕らえる時の表情ではなく、ちょっとかわいらしく見える表情がとらえられています。

サメ好きにはたまらない写真集です。
「サメ」のイメージからは程遠い海の中の普通の姿が、何度見ても飽きません。
図鑑ではないため詳しい解説はありませんが、図鑑では見られない楽しい写真がたくさんあって、おすすめです。
海中散歩 鍵井靖章 パイインターナショナル
こちらも水中写真家の鍵井靖章さんによる写真集。
非常に鮮やかな色彩に驚かされますが、なんと写真に加工は一切なしだそうです。
ページをめくるごとに、毎回「あっ」と驚かされるほどの、鮮やかな色彩の世界や生き物がこの地球上にいるんだという感動を覚えます。
自分がここに登場する魚やイルカたちのご近所さんになったような気持ちになりますよ。
海が大好きな子、水族館が大好きな子におすすめの写真集です。

色彩豊かで命に満ち溢れた美しい世界が海の中にあることを感じ、海の豊かさを守ろうという気持ちが自然に芽生えました。
おわりに

科学の楽しさや、生き物・自然のおもしろさを感じる本を集めてみました。
「理科」というと構えてしまうことでも、一つ一つは自分の生活や身の回りの環境に関係すること。
科目としての「理科」に真正面から向かわなくても知識を得る方法はたくさんありますよね。
もともと好きな子はもっと好きに、あまり興味のない子や苦手意識がある子は「理科っておもしろいかもしれない」と感じるきっかけに。
固定観念にとらわれずに、楽しい本とたくさん出会うきっかけになったら嬉しいです。
歴史に楽しく触れられる本を紹介しています。
ご興味ある方は覗いてみてくださいね。
